日記とか好きなものとか。
オタク趣味全開です。女性向同人要素もバリ発言します。
嫌悪感を抱くという方はどうぞお読みにならないで下さい。
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必要に迫られて美容院に行って髪を切る羽目になりました、鈴乃森です。毛が多いので放っておくとすぐもっさりとしてしまいます。昨日は例の所用で講演会のお手伝いがあり、「人が大勢集まるところに行くのにその頭は…免許の更新にも行かなくちゃなのに…。貸すから、」と母に一万円を渡され美容院に行く当日11時。ちょっと梳いてもらうだけのはずでしたが、気が付けばサカハルさんが違和感を覚えるぐらいには変わっていたようです。
そんなこんなで、所用に行った後ドリンクバーとツナサラダだけでファミレスで話し込むこと約5時間。最初は講演の内容にも関わる真面目な話だったのに、終わる頃にはガンダムとエヴァンゲリオンは日本の伝説だよね、という話になっていた不思議。しかし何故モテ期の話になってしまったんだ…、あれか、私が群馬は山の中に異様なぐらいラブホが多いとかネタで出したせいか…!(この屑餅が)
まあ、所用の話はいいんです。考え始めるといろんな意味でずちなくなります…この話は自分の中でもっとまとまったらここにも書くかもしれませんね。
過去の日記を漁ったら出てきたので、載せてみることにします。特にCPとか無いですけど、気持ちオチが大豆っぽいような?
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「いっ――」
オレは痛みに慌てて飛び退いた。
「てぇ…!」
目の前にはなおも臨戦態勢の猫が一匹。
猫自体は嫌いじゃない、好きな方なんだ。弟が拾ってきた猫をまた元の場所に“捨ててこい”というのは今の自分達の生活状況からしてとてもじゃないが生き物を育てるなんて出来ないから。まぁ、旅が終われば一匹ぐらい飼ってやってもいいかな、とは思う。
「ったく何すんだよ!」
猫からすればそれはこっちのセリフだ、とでも言いたそうにこちらを睨みつけてくる。
たまたま今回選んだ小さな宿にこれまた小さな猫がいて、カウンターにちょこんと座っていたのだ。真っ黒な毛で覆われた身体にきんいろの眼が二つ、きょろきょろと出たり入ったりする客を観察していた。かわいいな、と思って顔を近づけた途端、噛み付かれた。
「こら、エド!」
エド?女将さんが言って猫を抱き上げたのでたぶんエド、という名前なんだろうこの黒い猫は。それにしても痛い。顔を近づけたのは確かにうかつだったが、まさか鼻に噛み付かれるとは。
「ごめんなさい、あぁ、血が出てしまったわね、」
本当に申し訳なさそうに謝る女将さんにいいですよ、オレも急に近づいたりして驚かせてしまったのが悪かったんです、と言い連ねる。視界ギリギリのところに赤いものが見える。女将さんはオレの血を拭うとその上に絆創膏を貼ってくれた。大きな傷じゃないけれど痕が残ってしまったらどうしましょう、と青くなる女将さん。これくらいの傷はしょっちゅうだからそんなに気にしないで下さい、と言ってもなおでも、とおろおろしている。
「わ、兄さんどうしたのその絆創膏」
後から来た弟に指摘されて事の顛末を説明すると、そうだったの、と相槌を打って気にしなくていいですよ、と女将さんにもう一度弟が手をひらひらさせた。そこでやっとそうですか、と納得してくれたようだ。
「この子、兄さんと眼の色が同じだね。名前はなんていうんですか?」
不思議なことにどんな猫も弟にはすぐなつく。黒猫も例外ではないらしく、弟に抱えられると嬉しそうにごろごろ喉を鳴らした。
「エドワード、っていうんですよ。この子抱っこされるのが嫌いなのに、珍しいわ」
くすくすと女将さんは笑う。兄さんと同じ名前だ、と弟がオレを見遣る。
あらそうなの、ごめんなさいね大きなエドワード君。
そんな風にいわれてなんだか微妙な気持ちだ。悔しいような、何というか。とにかくチェックインを済ませなくては、と台帳に記名する。部屋は二階の203号室になります、ご案内しますわと女将さんが先導して歩き出す。抱いていた猫を降ろすと荷物持つよ、と弟がトランクを持ち上げた。悪ぃな、とその後に続けばにゃ、と小さな泣き声。黒い猫が足に擦り寄ってきた。
さっき噛み付かれたと思ったら今度は擦り寄られて。
猫っていう生き物はなんて気まぐれな生き物なんだろう、と頭の隅で思う。ふと、以前ふてぶてしい黒髪の上官が自分に向かって言ったことを思い出した。
「君は猫に似ている、気まぐれで、行動が読めない」
誰が猫か、オレはひとりごちた。
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そういえばこんなのも書いたよなーと思って再利用。私が飼猫に鼻を噛まれて鼻絆創膏をする羽目になったときに書いた話でした。痛いですよ猫の歯は…!案の定鼻は傷が残りませんでしたけど、左手を従兄弟の家の猫に噛まれたのはずっと残ってます。
「いっ――」
オレは痛みに慌てて飛び退いた。
「てぇ…!」
目の前にはなおも臨戦態勢の猫が一匹。
猫自体は嫌いじゃない、好きな方なんだ。弟が拾ってきた猫をまた元の場所に“捨ててこい”というのは今の自分達の生活状況からしてとてもじゃないが生き物を育てるなんて出来ないから。まぁ、旅が終われば一匹ぐらい飼ってやってもいいかな、とは思う。
「ったく何すんだよ!」
猫からすればそれはこっちのセリフだ、とでも言いたそうにこちらを睨みつけてくる。
たまたま今回選んだ小さな宿にこれまた小さな猫がいて、カウンターにちょこんと座っていたのだ。真っ黒な毛で覆われた身体にきんいろの眼が二つ、きょろきょろと出たり入ったりする客を観察していた。かわいいな、と思って顔を近づけた途端、噛み付かれた。
「こら、エド!」
エド?女将さんが言って猫を抱き上げたのでたぶんエド、という名前なんだろうこの黒い猫は。それにしても痛い。顔を近づけたのは確かにうかつだったが、まさか鼻に噛み付かれるとは。
「ごめんなさい、あぁ、血が出てしまったわね、」
本当に申し訳なさそうに謝る女将さんにいいですよ、オレも急に近づいたりして驚かせてしまったのが悪かったんです、と言い連ねる。視界ギリギリのところに赤いものが見える。女将さんはオレの血を拭うとその上に絆創膏を貼ってくれた。大きな傷じゃないけれど痕が残ってしまったらどうしましょう、と青くなる女将さん。これくらいの傷はしょっちゅうだからそんなに気にしないで下さい、と言ってもなおでも、とおろおろしている。
「わ、兄さんどうしたのその絆創膏」
後から来た弟に指摘されて事の顛末を説明すると、そうだったの、と相槌を打って気にしなくていいですよ、と女将さんにもう一度弟が手をひらひらさせた。そこでやっとそうですか、と納得してくれたようだ。
「この子、兄さんと眼の色が同じだね。名前はなんていうんですか?」
不思議なことにどんな猫も弟にはすぐなつく。黒猫も例外ではないらしく、弟に抱えられると嬉しそうにごろごろ喉を鳴らした。
「エドワード、っていうんですよ。この子抱っこされるのが嫌いなのに、珍しいわ」
くすくすと女将さんは笑う。兄さんと同じ名前だ、と弟がオレを見遣る。
あらそうなの、ごめんなさいね大きなエドワード君。
そんな風にいわれてなんだか微妙な気持ちだ。悔しいような、何というか。とにかくチェックインを済ませなくては、と台帳に記名する。部屋は二階の203号室になります、ご案内しますわと女将さんが先導して歩き出す。抱いていた猫を降ろすと荷物持つよ、と弟がトランクを持ち上げた。悪ぃな、とその後に続けばにゃ、と小さな泣き声。黒い猫が足に擦り寄ってきた。
さっき噛み付かれたと思ったら今度は擦り寄られて。
猫っていう生き物はなんて気まぐれな生き物なんだろう、と頭の隅で思う。ふと、以前ふてぶてしい黒髪の上官が自分に向かって言ったことを思い出した。
「君は猫に似ている、気まぐれで、行動が読めない」
誰が猫か、オレはひとりごちた。
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そういえばこんなのも書いたよなーと思って再利用。私が飼猫に鼻を噛まれて鼻絆創膏をする羽目になったときに書いた話でした。痛いですよ猫の歯は…!案の定鼻は傷が残りませんでしたけど、左手を従兄弟の家の猫に噛まれたのはずっと残ってます。
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