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日記とか好きなものとか。 オタク趣味全開です。女性向同人要素もバリ発言します。 嫌悪感を抱くという方はどうぞお読みにならないで下さい。
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アルたん

我が家には2匹の猫がいました。黒い雑種猫の長男エドとシャムの次男アルです。エドは3歳、アルは2歳。初めこそお互い警戒し合ってましたが、しばらくすればとても仲良くなって、一緒に寝たり毛繕いしたりしてました。

そのアルが死にました。

人なつっこい子で、アルは私の母が大好きで、母は孫にゃんこと言っては猫可愛がりしてました。本当に可愛い子でした。母の落ち込みようが半端無いです。
私の祖父が死んだ時もそうだったけれど、私は身内の死でも何でもネタにしてしまいます。決して軽んじているわけではないのですが、身に起こったことを何でもネタにしようとしてしまうのです。性なのかもしれない。
でも思うのは、表現できなくなったらそれは自分の死ぬときじゃないかということです。何も表現できなくなったら、私は何も伝えることはできないのだから、やはりそれは死なのだと思うんです。
そして表現という形が、私なりの事実との決着の付け方だと思うので書き留めます。書き留めることで読む度にアルを思い出せるので…


死ネタですから、苦手な方は読まないで下さいね。中途半端に終了します。

 こんな別離が用意されていたならば、もっと一緒にいたかった。――いや、そう思った時点でどうにもならないのだ。人生においてifはあくまでifであり、それは動かしようのないことだ。

 別離を知っていたところで一体何ができたというのだろう。きっと別れを回避しようと足掻いただろう。だけれども、今更そんなことを仮定したところで何も変わらない。事実は泰然と眼前に存在している。目を逸らしてもそれは変わらない。

「いつ死んでもおかしくない状態でした」

 それだけ我慢してくれたんだろう。そんな彼に私は何をしてあげられたのだろう。彼は怖くなかっただろうか、苦しくなかっただろうか。少しでも彼が望むように、私は何かを与えられただろうか。

 彼お気に入りだった暖炉の前へ躯を横たえてやる。抱き上げると改めてその体躯の小ささに胸が詰まる。すっかり冷えた躯は腕に重い。今にも起きそうなのに。

 彼がここで暮らすようになって猫を飼うようになった。真っ黒な猫は彼によく懐いていた。彼の後ろをついて回り、昼寝する時も一緒だった。夜になればベッドの上に乗り上げては彼の腕枕で眠っていた。猫は彼が大好きだったし、彼も猫が大好きだった。その猫がシャーッと彼に対し威嚇している。猫にとってもうこれは彼ではない。彼の形をした抜け殻なのだ。抜け殻を置いて彼は何処へ行ってしまったのだろう。


今日、彼が死んだ。
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