ひとりごと

自分を救えるのは自分だって？

君の言うことは一理あるけど、自分を救えるのは自分っていうのは納得できないや。私じゃ救えない部分を誰かに掬ってもらわにゃ私は私を救えないよ。誰かが掬ってくれるまで私の救いは不完全なままです。自分で掬う方法が見つからないのでね。

君との邂逅はとても有意義であった。だがこれ以上は正視できませぬ。私と君の間に斯くも高い隔たりがある。喩えるならば、君はいと高き山の頂に座し、私は裾野に広がる樹海をあっちへ行ったりこっちへ行ったり同じ所をぐるぐるだ。その隔たりに私は君と対等だと思い込んでいた幻想から醒め、その格差に自分が情けなく惨めに思えてならぬのだ。理解していただけるか？私は君と比べ浅薄で、思慮に欠け、ちっぽけで、自分に自信も持てない人間なのだよ。到底横に並べるものではなかろう。それすらも気づかぬから愚鈍なのだ。今君を正視し続けたら、唾棄すべき己の愚かさにみっともなく泣くことしかできませんぜ。
私を再起不能に陥るまで理論でぶちのめすことをしなかった君は、それを自分の甘さと言ったがとても慈悲深いことだ。それ故に残酷かもしれぬ。すべては私がいつまでも認めようとしないかったからだ。私が全面的に悪い。白旗だ。君には迷惑でしかないのからね。
うむ、謝りもせず堂々と私を諭す様は腹立たしいが立派であるな。まだ22年と短い我が人生であるが、今まで出会った中で一番の曲者で、哲学者であることを認定しましょう。私からの吹けば飛ぶような賞賛はいりませんか？まあまあ遠慮せず。

とりあえず一発殴らせろ。



ひとりごと、ひとりごと…