日記とか好きなものとか。
オタク趣味全開です。女性向同人要素もバリ発言します。
嫌悪感を抱くという方はどうぞお読みにならないで下さい。
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現在のバイトを続けること3年、今までのままなら良かったけれども夢の実現という目標が出来た以上はお金が必要になるし時給は上がらないし辞めてもっと時給がいいところに行こう!と履歴書を用意して電話までかけたのにも関わらず、情が移りすぎてあれやこれやと今のバイト先を変えなくて済む方法とか考えてしまい、「そんなことじゃお前の夢は叶いっこないね」と母親に冷たく一蹴され、「3年もいて今のバイト先がお前の待遇を良くしてくれたか?お前がしたいことをするのに今しなくちゃいけないことは何?よく考えなさい」と諭され、…何で私こんなに今のバイト先に執着してるんだろう、所詮バイトはバイト以上でも以下でもないし、スキルアップ出来るわけでもないし、待遇が良くなるわけでもないし、と熱が一気に冷めたけどそれでも自分の中でもやもやした部分があるので自分を落ち着かせてみようと小話を作ってみました。(読みづらいな!)珍しく大豆でも鋼でもありません。
しかし、何で私はこう人に「彼氏いるんだと思ってましたよ!」と言われるのだろう…今までの人生で一瞬たりともそんな瞬間訪れたことないのに。そして私は人から見ると意外と波瀾万丈な人生を歩んでいたことがバイト先の方々と話していた時に発覚。そんなこと気付かなくてもよかった…orz
しかし、何で私はこう人に「彼氏いるんだと思ってましたよ!」と言われるのだろう…今までの人生で一瞬たりともそんな瞬間訪れたことないのに。そして私は人から見ると意外と波瀾万丈な人生を歩んでいたことがバイト先の方々と話していた時に発覚。そんなこと気付かなくてもよかった…orz
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朱鷺が飛ぶ空は時を繋いでいく
「鳥っつう生き物は巣がある以上巣立っていくのが定めなのさ」
通り雨に降られた私が雨宿りをした巨木の元には先客がいた。同じ根無し草の渡り鳥同士話が合い、雨が止むまでのそんなに長くはない時間を談笑して過ごすことにした。東で桃色の羽根を持つ珍しい鳥を見た、という話からそんな話題になった。
「同じ巣に住み続けることなんざ、所詮無理なのさ。飛び続けぬ限り生きてはいけない性分なんだよ、飛べない鳥は死んでいくだけだからな。――渡り鳥なんざその最たるものよ。渡り鳥にとって巣なんてものは仮初めの夢さ。安住の楽園なんかじゃねえ。それが、飛ぶことを選んだってことなんだよ。それが俺達、荒野を生きる渡り鳥の生き方だからな。だがな、居心地が良かったり情が移ったりして、つい仮初めの巣に居着いてしまいたくもなる。…そんな時こそ思うのさ、俺も人間だってな」
男の目はまるで今までの自分を嘲笑しているかのようだった。雨が止むまでだけの話し相手だ、私は彼がどう生き、何を思い、何を失い今日この瞬間までを過ごしたのかなんて知ったことではない。だが、私より歳のいった渡り鳥の目には計り知れない過去の残照が見えるようであった。
「人ってのはな、淋しいから群れるのさ。淋しさで死なないようにな。だが群れから離れた時に初めて自分ってヤツが見えてくる。自分が何者なのか、淋しさに負けて群れてるだけじゃわからないものもあるのさ。それを知って群れから離れるのか、また戻るのかはそいつの自由だ。重要なのはそれによってそいつが何を得て、何を望むのかってことさね」
気が付けば空から光が差していた。そろそろ終わりの時間だ。私たちはまたそれぞれの望むものを求めて歩き出す。
「嬢ちゃんとまた会うこともあるかもしれんな。その時お前さんがどう生きてるのか楽しみだよ。女ってのは巣を作る生き物だからな、いい男でも見つけて案外幸せに暮らしてるかもしれねぇな…」
カカカ、と笑うと男は背を向けて右の道へ歩き出した。背中越しに振られた手に、見えてはいないのだろうが私も大きく手を振った。坂を下る男が見えなくなるまで私は手を振っていた。何故だろうか、不思議とそうしたかった。そして私は彼とは反対の道を進む。お互い一所に留まることの出来ぬ渡り鳥、飛び続けていればいつかばったりと出会うこともあるかもしれない。
未来へ続く道はまさに未知、どこでどう繋がっているかなんて私の与り知らぬ所であるのだから。
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オリジナルか、と思わせておいて若干オリジナルではないです。そもそも荒野を渡る渡り鳥はワイルドアームズだから。WAのこのシリーズ!というのではなく渡り鳥という概念をお借りしました。空がどうして時を繋ぐのかというと、どんなに歴史が刻まれていっても空はそこにずっと存在しているからです、朱鷺は語呂合わせ。
朱鷺が飛ぶ空は時を繋いでいく
「鳥っつう生き物は巣がある以上巣立っていくのが定めなのさ」
通り雨に降られた私が雨宿りをした巨木の元には先客がいた。同じ根無し草の渡り鳥同士話が合い、雨が止むまでのそんなに長くはない時間を談笑して過ごすことにした。東で桃色の羽根を持つ珍しい鳥を見た、という話からそんな話題になった。
「同じ巣に住み続けることなんざ、所詮無理なのさ。飛び続けぬ限り生きてはいけない性分なんだよ、飛べない鳥は死んでいくだけだからな。――渡り鳥なんざその最たるものよ。渡り鳥にとって巣なんてものは仮初めの夢さ。安住の楽園なんかじゃねえ。それが、飛ぶことを選んだってことなんだよ。それが俺達、荒野を生きる渡り鳥の生き方だからな。だがな、居心地が良かったり情が移ったりして、つい仮初めの巣に居着いてしまいたくもなる。…そんな時こそ思うのさ、俺も人間だってな」
男の目はまるで今までの自分を嘲笑しているかのようだった。雨が止むまでだけの話し相手だ、私は彼がどう生き、何を思い、何を失い今日この瞬間までを過ごしたのかなんて知ったことではない。だが、私より歳のいった渡り鳥の目には計り知れない過去の残照が見えるようであった。
「人ってのはな、淋しいから群れるのさ。淋しさで死なないようにな。だが群れから離れた時に初めて自分ってヤツが見えてくる。自分が何者なのか、淋しさに負けて群れてるだけじゃわからないものもあるのさ。それを知って群れから離れるのか、また戻るのかはそいつの自由だ。重要なのはそれによってそいつが何を得て、何を望むのかってことさね」
気が付けば空から光が差していた。そろそろ終わりの時間だ。私たちはまたそれぞれの望むものを求めて歩き出す。
「嬢ちゃんとまた会うこともあるかもしれんな。その時お前さんがどう生きてるのか楽しみだよ。女ってのは巣を作る生き物だからな、いい男でも見つけて案外幸せに暮らしてるかもしれねぇな…」
カカカ、と笑うと男は背を向けて右の道へ歩き出した。背中越しに振られた手に、見えてはいないのだろうが私も大きく手を振った。坂を下る男が見えなくなるまで私は手を振っていた。何故だろうか、不思議とそうしたかった。そして私は彼とは反対の道を進む。お互い一所に留まることの出来ぬ渡り鳥、飛び続けていればいつかばったりと出会うこともあるかもしれない。
未来へ続く道はまさに未知、どこでどう繋がっているかなんて私の与り知らぬ所であるのだから。
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オリジナルか、と思わせておいて若干オリジナルではないです。そもそも荒野を渡る渡り鳥はワイルドアームズだから。WAのこのシリーズ!というのではなく渡り鳥という概念をお借りしました。空がどうして時を繋ぐのかというと、どんなに歴史が刻まれていっても空はそこにずっと存在しているからです、朱鷺は語呂合わせ。
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