日記とか好きなものとか。
オタク趣味全開です。女性向同人要素もバリ発言します。
嫌悪感を抱くという方はどうぞお読みにならないで下さい。
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POISON PINKに大川氏が出ます。
人間でなくて、狼の姿をした魔神(じん、の字は神の下に人と書きます)なんですけど、ええ。少女に付き従う賢狼…おそろしく私の萌えツボを突いてくれるものなのでうっかり妄想が膨らんでしまいました…
出逢いやら目的やら結末やら全部すっとばして事後談になってます。わかりにくい話になってること請け合いです。
人間でなくて、狼の姿をした魔神(じん、の字は神の下に人と書きます)なんですけど、ええ。少女に付き従う賢狼…おそろしく私の萌えツボを突いてくれるものなのでうっかり妄想が膨らんでしまいました…
出逢いやら目的やら結末やら全部すっとばして事後談になってます。わかりにくい話になってること請け合いです。
※エドワード女体化、ロイ人外(狼)
ロイエド、パロディも甚だしいです。
月下美人
「…泣いてるのか」
背に顔を埋めた少女がすん、と鼻を啜るような音を上げたので私は問うた。違う、と言う彼女の声はどう解釈しても潤んでいたと思う。
サクサクと木立を進む音だけが夜に響く。
「…すまない」
私には謝ることしかできなかった。
弟の命と引き換えに彼女の未来を要求した私はとんでもなく卑怯な奴だと思う。自分と弟、その天秤が彼女の中でどちらに傾くかなどわかりきった問いだったというのに。
「なんで謝るの?」
上の方で彼女の声がしたから、もう顔を上げたのだろう。今度は少し淋しそうな声音だった。
「なんであんたが謝るの?」
「だって、私は…」
自分のために君が拒否できない取引を持ちかけたのだよ?
「…あんたのそういうずるいところ、きらい」
「エディ…」
「俺は俺のために、あんたの眼を貰ったんだよ?俺が持っているものであげられるものをあんたにやるのは当然だ。…それでも足りないくらいの価値があった…」
撫で惜しむように彼女の手がかつて私の左眼が収まっていた場所に触れた。そこには彼女が作ってくれた黒い眼帯が被せてある。
「…それに俺、あんたのこと好きだもん」
思わず足を止めてしまった私の背から降りて、彼女が私の前に立った。木々の隙間から降りてくる月光に光って、見つめてくる琥珀の瞳は夜空に瞬く星のようだった。
「アルが助かる上に、俺はあんたと一緒に生きることができる。こんな都合のいい話があっていいのかと怖いぐらいだった」
青白く照らされた小さな両手が私の顔を包み込んだ。心なしかその手は震えていて。
「離れるのは淋しいけど、でも、アルなら元気でやっていけると思うから大丈夫。俺を行かせてくれたアルのやさしさが、…思い出して嬉しくて切なくなっただけ。ごめん」
ちゅ、と鼻先に触れるだけのキスをされた。涙こそ無いけど、彼女は泣いているようだった。その肩を私は抱き締めたかった。
私は一度身を震わせると、それまでの獣の姿から人の姿へと変わった。同じぐらいだった視線が少し高くなって彼女を見下ろす形になる。こうしてみると、本当に彼女は小さい。急に姿を変えた私にどうして、と見上げた視線で彼女が尋ねる。
「…狼の姿のままでは、君を抱き締めることもできないからね」
胸に納まる大きさの彼女をぎゅっと抱き締める。腕の中へ引き寄せたことで薫る彼女の匂いは夜露に濡れた花のように清廉として、私の鼻腔を甘く満たす。私の抱擁に応えて胸に顔を埋め、抱き返してくる温度がかなしい。
「もう一度だけ、訊かせておくれ。本当に…私に君をくれるのか?」
重なっていた身体を離して問いかける。
ひどくやさしい笑みを浮かべる彼女は月夜に咲く一輪の花。たおやかに伸ばされる手は私の全てを捕まえた。
「俺は、ロイと生きたい」
緩やかに重なる唇に、私は改めて永遠を誓った。
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最初と途中が抜け落ちてるので、眼がどうとか重要な点がわからないですよねー…ロイはおおかみなんですよ、いろんな意味で。エディはロイの眼が目的のモノとは知らずに探して旅をしていました。
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